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オフィスの大掃除をするときのコツ

オフィスの大掃除は、その手順と実施時期を前もって検討しておくことが大切です。思いつきで手をつけやすい場所から掃除するのではなく、掃除する場所のリストを作成し計画的に進めていきます。
大掃除は、年末の仕事納めに行う職場がほとんどですが、何よりも業務に支障を来さない時期であることが重要です。また、不用品が大量に出ることが想定される場合は、その処分方法についても把握しておきましょう。今回は、オフィスの大掃除をするときのコツをいくつか紹介します。
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目次
オフィス清掃の参考基準とは?【厚労省ガイドライン】

実は、オフィスの大掃除を含む公衆衛生は厚生労働省が定める衛生管理の基準が存在します。これは「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(通称:ビル管理法)」に基づいたもので、特定の大規模建築物(延べ床面積3,000㎡以上のオフィスビルなど)を対象としています。
また、掃除の頻度も以下のように規定されています。
掃除、廃棄物の処理を下記のとおり行わなくてはなりません。
- 掃除を日常に行う。
- 大掃除を6月以内ごとに1回、定期的に、統一的に行う。
清掃作業及び清掃用機械器具の維持管理の方法等に係る基準(要約)
- 床面の清掃
日常における除じん作業のほか、床維持剤の塗布の状況を点検し、必要に応じ、再塗装等を行う。 - カーペット類の清掃
日常の除じん作業のほか、汚れの状況を点検し必要に応じ、シャンプークリーニング、しみ抜き等を行う。洗剤使用後は洗剤分がカーペット類に残留しないようにする。 - 日常的に清掃を行わない箇所の清掃
6か月以内ごとに一回、定期に汚れの状況を点検し、必要に応じ、除じん、洗浄等を行う。 - 建築物内で発生する廃棄物の分別、収集、運搬及び貯留
衛生的かつ効率的な方法により速やかに処理すること。 - 清掃器具保管
真空掃除機、床みがき機その他の清掃用機械及びほうき、モップその他の保管庫について、定期に点検し、必要に応じ整備、取替え等を行う。 - 廃棄物の収集・運搬設備、貯留設備その他の処理設備は定期に点検し、必要に応じ、補修、消毒等を行うこと。
- 上記1~6の清掃作業等の方法について、建築物の用途及び使用状況等を考慮した作業計画及び作業手順書を策定し、清掃作業等を行うこと。
- 7の作業計画及び作業手順書の内容並びにこれらに基づく清掃作業の実施状況について、3か月以内ごとに一回点検し、必要に応じ適切な措置を講ずる。
- 清掃作業及び清掃用機械器具等の維持管理
原則として自ら実施すること。業務を他の者に委託する場合は、委託を受ける者の名称、委託業務の範囲及び業務を委託する期間を建築物の所有者や維持管理の建築物維持管理権原者に通知し、受託者から業務の実施状況について報告を受ける。 - 建築物維持管理権原者又は建築物における衛生的環境の確保に関する法律に規定する建築物環境衛生管理技術者からの清掃作業及び清掃用機械器具等の維持管理に係る苦情及び緊急の連絡に対して、迅速に対応できる体制を整備しておく。
上記への違反に罰則などはありません。また、中小規模のオフィスには法的義務はありません。しかし、こうした国の基準を参考にすることで、より衛生的で快適な職場環境を維持することができます。
出典:清掃作業及び清掃用機械器具の維持管理の方法等に係る基準|厚生労働省
オフィスの大掃除で得られる効果

オフィスを清潔で片付いた状態に保つと、日常の業務や従業員の健康に良い影響を与えます。
オフィスを訪れる取引先やお客様からの印象が良くなるだけでなく、働く人の意欲にも大きく関わってきます。
反対に、散らかったオフィスは「きれいにしなければ」という意識が絶えずストレスになってしまうほか、仕事に取り組むうえでの積極性を妨げてしまいます。
使わないものや家具、什器が大量に置いたままになっている状態も同様です。
また、風水の観点からも、片付けを行うことは運気を向上させ、良い状態を引き寄せるための効果的な方法と言われています。
なお、廊下に書類箱が積んであるなどの状態は、避難経路をふさぐという観点から、消防署の指摘を受けることもあります。
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大掃除と日常清掃との違い

日常清掃とは、「建物の内部や周辺環境を景観維持や衛生面への配慮を目的に清掃する業務」を指します。
主な対象は、場所は通路やエントランスの床、トイレ、ゴミ回収場所などで、こまめな清掃が求められます。特に、ごみの回収場所は散らかりやにおい、分別の不備などが発生しやすい場所です。近隣からも目につきやすいため、日頃からのチェックが大切です。
自治会でクリーンリーダーを担当されたことのある方なら、ごみの出し方のトラブルや動物による荒らしなどを通じて、清掃の重要性を実感された経験があるかもしれません。
一方、大掃除(定期清掃)は、日常清掃で落としきれない汚れの除去や粗大ごみの片付けを目的とした清掃業務です。年に2回から半年に1度程度で、清掃箇所によって頻度が変わるため、一概には言えないところです。
清掃に用いる用具も日常清掃とは違い、ポリッシャーや高圧洗浄機などの業務用清掃道具を用いたり、中性洗剤では落としきれない汚れを除去する目的で、アルカリ性や酸性の刺激の強い洗剤を使用したりします。
場合によっては専門的な知識や適切な研修を受けた清掃員が必要となり、業者に依頼するケースも多いでしょう。
オフィスの大掃除におすすめの時期

年末と言えば大掃除、という印象が強い人は多いはず。仕事納めの日は、毎年早めに仕事を切り上げ、社内で一斉に大掃除を行うのが恒例になっているオフィスも多いでしょう。中には、気温が下がり冷たい水に触るのも億劫になる年末に、なぜ大掃除をしなければならないのだろう? と疑問に思う人もいるかもしれません。
もちろん、必ずしも年末に大掃除をする必要はありませんが、日本では古くから「良い新年を迎えられるように」という思いを込めて、年末に大掃除をする風習が強く残っているのです。
年末に繁忙期を迎える場合や、年末年始の休暇がないオフィスでは、業務に支障のない時期を選んで大掃除を行うと良いでしょう。できれば、社員全員が大掃除に参加できるような時期がベストです。お盆休みの前や年末の繁忙期を迎える少し前に大掃除を設定する、もしくは、比較的業務が落ち着く期間を「大掃除月間」などと定め、計画的に大掃除を進める方法もあります。
オフィスの大掃除であると良い便利グッズ

大掃除では、普段の掃除ではなかなか手入れができない場所や、ホコリがたまっていても見落としがちな場所まできれいにするようにします。最近では、安価で便利なお掃除グッズが多数販売されているため、大掃除に備えていくつか準備しておくと、作業がスムーズに進むこと間違いなしです。
たとえば、オフィスの必需品とも言えるパソコン。キーボードの隙間やパソコン内部の掃除には、静電気を取り除いてホコリをつきにくくしてくれるパソコン専用ブラシがおすすめです。ブラシの先が届かない部分には、エアダスターを使用すると部品を傷つけることなくホコリを一掃できます。
また、画面やケーブルに付いた汚れには、マイクロファイバークロスが活躍します。タオルや布を使うと、表面に細かい線維が残ってしまったり、拭き跡が残ってしまったりしがちですが、マイクロファイバークロスなら軽く汚れを拭うだけで綺麗に仕上がります。
さらに、パソコンの周辺はウエットティッシュや小さめの雑巾でサッとひと拭きしてホコリを払いましょう。
オフィスの大掃除で不用品がたくさん出た場合は?

オフィス用デスクやチェア、スチールラックなど、オフィスの大掃除で出た不用品は、処分の仕方に困ってしまうかもしれません。その際は、法人向けのごみ回収業者に引き取ってもらいましょう。
ただし、たくさん出た不用品の中でも、まだまだ使える家具やデザイン性の高い家具などは、リサイクル業者に買取ってもらえる可能性があります。不用品の回収と買取りを同時に行っている業者に相談するとスムーズです。
株式会社エコ・エイトでは不用品の回収はもちろん、買取り可能な品は別途買取りを行っているためぜひご相談ください。
オフィスの大掃除は、外部業者に委託する方法がありますが、機密情報の漏洩防止やコスト削減、社員同士の交流促進のために、あえて社員総出で大掃除を行う企業も見られるようです。社内でオフィスの大掃除をする際は、今回紹介した内容を参考にしながら計画を立ててみてください。
まとめ|業績アップとより良い企業活動のために

オフィスの大掃除をするときのコツについてご説明しました。忙しい日常で、オフィスをきれいに保つのは意外に難しいものです。片付いている、清潔なオフィスは業績アップにもつながるといわれていますので、定期的な大掃除に関するルールを設けてみてはいかがでしょうか?
株式会社エコ・エイトでは東京23区及び調布市の一般廃棄物、一都九県の産業廃棄物の許可を取得し、関東一円の廃棄物を広く扱うことができます。
オフィス移転に伴う不用品の回収・処分・買取のワンストップサービスの提供、退去後の原状回復工事や解体工事も行っており、オフィス移転のさまざまな場面でのお手伝いが可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
スポット回収
スポット回収は、会社や商業ビル、事務所、工場など、事業活動によって出たゴミを単発でご利用いただく回収方法です。スポット回収は、以下のようなシーンにご利用いただけます。
- オフィスビルや事務所、工場などの移転をする際に発生するゴミ
- オフィスや事務所、店舗、工場内で大掃除を行った際に出るゴミ
- オフィスや事務所内のレイアウト変更によって発生するゴミ
- 店舗内の改装・イベント・オープン前に一時的に大量に出るゴミ
エコ・エイトではご依頼をいただいた都度、お見積もり・打ち合わせの上、回収に伺います。